歯周病を予防しよう
歯周病は、以前は歯槽膿漏と呼ばれていた病気です。お口の中に存在する、数多くの細菌が歯に付着して歯垢となります。これを放っておくと、特定の細菌が歯肉の炎症を引き起こします。歯肉が赤く腫れたり、歯の周りのポケットという溝から出血する歯肉炎から始まり、ポケットが深くなり、膿を持ったり、歯肉の中の歯を支えている骨が解かされて歯がグラグラになる歯周炎に進行します。
最近では、歯周病が全身疾患に影響を及ぼす研究も進んできました。肺炎や胃潰瘍を引き起こす原因菌が進行した歯周炎患者の歯垢から検出され、歯周病がこうした病気に影響することがわかってきました。また、心臓疾患や、糖尿病、低体重早産の危険性が高くなることも言われています。
歯周病は、初期の段階では治りやすい病気ですが、痛みなどの自覚症状が無いために気づかずに過ごしてしまうことも多くあります。予防と早期発見がとても重要です。
予防には、原因となる歯垢をしっかり取り除くことが一番大切です。定期的にチェックを受けて、ご自分のお手入れを見直すことが大切です。また、全身の健康も歯周病には影響します。糖尿病や心理的ストレス、骨粗鬆症、薬による副作用だけでなく、喫煙は最も影響します。禁煙をお薦めしていますが、難しい方は少なくとも1日10本以下を目標になさってください。
歯肉の健康を知るためには、歯の周りにあるポケットの深さを細い器具で1本1本丁寧に測ります。ポケットの深さは1本の歯でも場所によって違うため、図のように位置を変えながら、歯の周り一周、6箇所のポイントで計測しています。健康な歯肉であれば、出血も無く1〜3mm程度しか入りませんが、炎症が進行しているほど器具は深く入り、ポケットの中から出血も起こります。検査のたびにいつも同じところが出血していたり、出血しているポイントの数が自分の歯の本数以上になると、歯周病は進行する可能性が高くなります。健診時の結果をご自分の健康の目安として、役立てていただきたいと思います。
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